Passive Cooling PC with RTX2070 : Fanless PC build with RTX2070(RTX2070搭載ファンレスPCビルド)

今回は、Dual NH-P1 Passive Cooling Gaming PCでご紹介した続編となります。
NH-P1を2個使用し、RTX2070を搭載するFanless PCのビルドに挑戦します!
結果は良好!実用的な冷却で運用が可能です。
ただし今年の夏に、実用性を継続監視したいと思います。


Youtubeもアップしました。ぜひご覧ください。

追って、機械発声のナレーション付き動画をアップします。



1.背景
最近のグラボはミドルレンジでも170Wくらいは普通にありますよね。その状況を鑑み、FanlessPCマニアである「たぬ」としては、170WオーバーでのFanlessPCビルドの可能性を見極めたかったのです。これはロマンです(笑)

2.概要
最大のポイントは消費電量175WのRTX2070をfanless搭載しているところです。
全体の構造はDual NH-P1 Passive Cooling Gaming PC#2 MODとほぼ同じで、
違いは背面に大型ヒートシンクを設置し、ファンレス電源や、グラボの排熱を行います。
紐で縛着しているだけです。

主なスペックは
■Core i3 12100
■RTX2070
■ASUS ROG B660-i + DDR5 16G
■super flower SF-500P14FG(ファンレス電源)

3.ビルドの概要
ビルドはDual NH-P1 Passive Cooling Gaming PC#2 MODとほぼ同じですが、グラボの固定が厳密になっています。概要をいかに示します。

①マザーボードにNH-P1をリテンションKitで不通に固定
②グラボのVRM放熱対策を行う。
 併せて、NH-P1にグラボを固定(確実さを増すため縛着も併用)
③上記二つのNH-P1を重ねる
④大型ヒートシンクと組み合わせる(全体を抱きかかえるように縛着)


マザーのほうはあっさりと進みます。


グラボの処置:MSI RTX2070 AERO ITXを使用しました。

            表面に2か所VRMのグループがあります。

               裏面にも1か所VRMが集まっています

NH-P1にタイラップを固定しています。
方向などにもこだわらないと確りとした固定が出来ません
グラボのクーラー取り付けねじ穴にタイラップを通し、電池バネを挟んで固定します。
そして、試運転。ベンチマークをやりながら温度を測定し、高い場合はやり直しです。もう何度やり直したことか・・・・

あとは、組み合わせて完成です。
ヒートシンク下に十分なスペースを確保するのもポイントです。

4.性能

FFベンチではこんな感じです。

満足です!
また、気になる温度ですが、FFベンチ時には以下(GPU76度、Hotspot92度)

なお、参考としてオリジナルファン/ヒートシンク時のデータも載せておきます
(オリジナル GPU 69度 Hotspot 86度)

また、アイドル時の状況は以下

アイドリング時は40度前後に抑えられています。これは十分実用性はあると思います。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?たぬ 大満足です。2号機もやってしまおうかな??
いかに今回のビルドをまとめます。

◆結論:170WグラボであってもFanless化可能
◆ビルドのポイント
 ①NH-P1へのグラボ固定を確実に
 ②グラボ下の空気取り入れスペース確保
 ③VRMの冷却処置



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