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Noctua NH-P1 を用いたグラフィックボードファンレス化の方法確立

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  1.目的: NH-P1を用いたグラフィックボードファンレス化の標準的な手法を確立する 2.要旨: ①グラフィックボードとNH-P1とを固定するタイラップが真直ぐになるようにする ②上記のために、最初にNH-P1へタイラップをつける際に、真横に手を広げるようにタイラップを取り付ける。 3.説明: (1)RTX2070での要因分析 RTX2070を作成した際は、何度も試験調整を繰り返し位置合わせをしていました。しかし、少しズレるともうダメ!みたいな敏感すぎた部分もありました。その取り付け状況を改めて真摯に分析します。 ①NH-P1への取り付け NH-P1へ固定用タイラップ取付の状況を示します。上側は真横にタイラップを出します。また、下側は、真下に出しています。 ②NH-P1とグラボの取付 上から見た様子では、左側はタイラップが斜め横に流れてグラボに固定されています。一方で右側はタイラップの真下に流れてグラボを固定しています。 下から見た様子も同様でした。 ③考察 タイラップの片側が斜めになっていることが気になります。このため、ちょっと触れただけで左右に動く(ズレる)と考えます。 よって、 タイラップが、全部まっすぐな状態でグラボを固定出来るよう工夫すれば、安定したものがつくれるのかな? と考えます。 (2)GTX1660Tiでの実証実験 上記の考察を踏まえ、使い慣れたGTX1660Tiで実証実験を行いました。やはりポイントは ①グラフィックボードとNH-P1とを固定するタイラップが真直ぐになるようにする ②上記のために、最初にNH-P1へタイラップをつける際に、真横に手を広げるようにタイラップを取り付ける。 (3)適用    RTX3060 12Gで適用し成功        RX6600XTでも適用し成功

Dual AIO Gaming PC in Xbox 360 Part2 : Modified Xbox 360 to gaming PC

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再びXbox 360に手を加えます! こちらもどうぞご覧ください! 1.概要 先にご紹介したXbox 360ですが、CPU温度が若干高いようでした。 そこで、今回、改めてH2O 920を組み込みさらにラジエターを大型化しました。 併せて、グラフィックボード簡易水冷取り付けの方法を、電池ばねを用いた方法に変更します。結果は、920の水温制御は良好!また、電池ばね方式は試験調整を不要とすることができました。 2.ビルド概要 ◆ビルドのコンセプト  こだわりのポイントを列挙します  ①ボディのしなやかな曲線は維持する→背面の穴あけは最小限  ②外部電源は避ける→電源内蔵  ③ゲームが出来る最小限の性能と静粛性を持つ   →実は当初空冷でビルドしましたが、あまりの煩さに簡易水冷化した経緯があります。 おもなスペック   ◆Rayzen 3 3300X  ◆B550i AORUS + DDR4 16G  ◆Radeon RX6400(ロープロファイルモデル)  ◆FlexATX電源300W  ◆Dual水冷仕様(H2O 920+Asetec gen4) ◆Xbox 360シャーシの加工 ましま様の動画を拝見し ハンドニブラーで加工します。これなら、工作技術のない たぬ にもできます。 背面は、Flex ATX電源のコンセント周りを開けます。併せて固定用ねじ穴も また、各種ケーブルを出すための穴を拡張しておきます。 上面は、空気を通すダクトを兼ねますので思い切って切り開けました。なお、側面から簡易水冷パイプをいれるため、横側は一部完全に切断しています。 ◆簡易水冷のカスタム 1つのラジエターで、2つの簡易水冷を持つ系を作成、水漏れの有無を確認します。 なんか、変ですね(笑) Xbox 360のHDD上部に、ファンとラジエターを固定します宇。なお、HDD内部は無線LANアンテナを内蔵するとともに、空冷ファンのダクトとしても使用します。 出来上がったカスタム簡易水冷です、 ◆RX6400への簡易水冷ヘッド取り付け ロープロファイル版のRX6400です。 裏側のねじ穴付近は念のため絶縁のために紙テープを貼っておきます。 タイラップに電池ねじを入れ込み、ねじ穴に通します。 そのあとの作業はこんな感じです。 これで、簡易水冷ヘッドとグラフィックボードが2重に電池ばねに挟まれます! ◆全体

PSUロマン実験 Picoのロマンの破綻と新たな希望

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 ファンレスPCをビルドする際に、有力な選択肢となるPico PSU 今回は、このPicoのダブル運用などロマンな接続を試します。 また、最近話題となっている窒化ガリウムを適用し、小型化と低発熱化を果たしているPD充電器を用いたPico実験も行いました。ロマンな接続は不調。PD充電器は未来への希望が少し見れました。動画アップしました!是非ご覧ください 1.Pico通常形態 皆さんがよく使用しておられるのがこちらのものではないでしょうか?160Wまで行けます。入手性もよいと思います。 普通に、ATX電源コネクタに接続するだけです。ACアダプターも購入しないといけません。大きくて高額です。まあ、普通に動きます。 2.PLS360の紹介 ACアダプター2個を並列接続できるATX電源です(PSU)。最大出力360W!ですが、年代物であり3.3V+5Vが弱く実用的ではありません。オークションで入手したレアものです! 3.ダブルPico+トリプルACアダプター接続実験 PicoとPLS360を相互接続し、最大500Wを誇る、ロマンあふれるダブルPico+トリプルACアダプター接続実験にチャレンジ! あれれ??起動せず!!! 調査したところ、ATX用 電源連動ケーブル側の不具合で失敗しました。近いうちにATX用 電源連動ケーブルを買いなおし再度挑戦してみたいです! 4.PD充電器とトリガーケーブル実験 レンガみたいなACアダプターは重いしデカいし熱いですよね。出来ることなら、窒化ガリウムでコンパクトかつ強力になったPD充電器をPCに適用したいですよね! ということで実験を開始。PD充電器(最大140W)に12Vトリガーケーブルを接続。電源オン!! 12Vの場合5Aまでですので、60Wしか供給できません。そのためでしょうか、Ryzen3 2200Gの起動には失敗しました。 しかし、第4世代Core i3起動には成功です。ほのかな希望が見えたような気分でした。 画面出た!! biosに入りました! 5.まとめ いかがでしたでしょうか?ダブルPico+トリプルACアダプター接続実験は、ATX用 電源連動ケーブル側の不具合で残件となりましたが、次回、最大500Wを誇るこのロマン実験をやってみたいです。 また、PD+トリガーケーブル実験は第4世代Core i3起動には成功していることから、

Passive Cooling PC with RTX2070 : Fanless PC build with RTX2070(RTX2070搭載ファンレスPCビルド)

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今回は、 Dual NH-P1 Passive Cooling Gaming PC でご紹介した続編となります。 NH-P1を2個使用し、RTX2070を搭載するFanless PCのビルドに挑戦します! 結果は良好!実用的な冷却で運用が可能です。 ただし今年の夏に、実用性を継続監視したいと思います。 Youtubeもアップしました。ぜひご覧ください。 追って、機械発声のナレーション付き動画をアップします。 1.背景 最近のグラボはミドルレンジでも170Wくらいは普通にありますよね。その状況を鑑み、FanlessPCマニアである「たぬ」としては、170WオーバーでのFanlessPCビルドの可能性を見極めたかったのです。これはロマンです(笑) 2.概要 最大のポイントは 消費電量175WのRTX2070をfanless搭載 しているところです。 全体の構造は Dual NH-P1 Passive Cooling Gaming PC#2 MOD とほぼ同じで、 違いは背面に大型ヒートシンクを設置し、ファンレス電源や、グラボの排熱を行います。 紐で縛着しているだけです。 主なスペックは ■Core i3 12100 ■RTX2070 ■ASUS ROG B660-i + DDR5 16G ■super flower SF-500P14FG(ファンレス電源) 3.ビルドの概要 ビルドはDual NH-P1 Passive Cooling Gaming PC#2 MODとほぼ同じですが、グラボの固定が厳密になっています。概要をいかに示します。 ①マザーボードにNH-P1をリテンションKitで不通に固定 ②グラボのVRM放熱対策を行う。  併せて、NH-P1にグラボを固定(確実さを増すため縛着も併用) ③上記二つのNH-P1を重ねる ④大型ヒートシンクと組み合わせる(全体を抱きかかえるように縛着) マザーのほうはあっさりと進みます。 グラボの処置:MSI RTX2070 AERO ITXを使用しました。             表面に2か所VRMのグループがあります。                裏面にも1か所VRMが集まっています NH-P1にタイラップを固定しています。 方向などにもこだわらないと確りとした固定が出来ません グラボのクーラー取り付けねじ穴にタイラップを通